モンゴルってどんな国?遊牧民の文化や観光スポット、モンゴル人の国民性について調べてみた

モンゴル 子ども

どこまでも続く大草原を馬で駆けたり、プラネタリウムのような星空をぼんやりと眺めたり…。自然と寄り添った旅をしたいなら、モンゴルはまさに最適の場所です。豊かな自然や伝統文化、飾らない人々の笑顔は、かけがえのない思い出となるに違いありません。モンゴルに興味のある人は、まずはモンゴルという国について深く知ることから始めましょう。モンゴルの基本情報や文化、歴史、観光情報、さらには現在のモンゴルの姿まで紹介します。

モンゴルの基本情報

モンゴル 草原

モンゴルは、東アジア北部に位置する草原の国。南は中国、北はロシアと国境を接する内陸国家です。「日本からは遠い」というイメージがありますが、直行便を使えばおよそ6時間で現地に到着します。まずはモンゴルとはどのような国なのか、その概要について把握しましょう。

モンゴルの概要

モンゴルは、「モンゴル国」という正式名称を持つ共和制国家です。約156万4,100平方キロメートルと日本のおよそ4倍の国土面積を持つ一方で、総人口は324万人ほど。日本の1/40程度です。(2018年時点)

これはつまり、モンゴルでは1平方キロメートルに2人ほどしか存在しないという計算になります。モンゴルが「世界で最も人口密度が低い国」といわれるのも納得できるでしょう。

モンゴル ウランバートル

そんなモンゴルの首都は、国のほぼ中央に位置する「ウランバートル(ウラン=赤い、バートル=英雄の意)」(英字表記:Ulaanbaatar)です。標高1,351mの高所にある大都市は、モンゴルの政治、文化、経済のまさに中心といえる場所。

近代化に伴って人口は年々増加を続けており、2018年時点で約149万人となりました。これはモンゴルの総人口の約45%に当たる数字です。

街には高層ビル群が建ち並び近代的な雰囲気が漂いますが、チベット仏教の聖地や寺院など見どころもたくさんあります。絶えず多くの人々が行き交っており、発展中の街ならではのあふれる活気を感じるでしょう。

モンゴルの言語・宗教

モンゴルの約95%がモンゴル語を母語とする「モンゴル人」です。そのため、モンゴルでは公用語としてモンゴル語が採用されています。英語を解する人は稀ですから、旅行の際は注意が必要です。

ただし、書き言葉についてはロシアの「キリル文字」が主で、モンゴル語はほとんど見られません。

モンゴルは建国からしばらくの間、ロシアの強い影響下にありました。そのため、1943年ごろからモンゴル文字の代わりにキリル文字を使うようになったのです。

いったん社会に普及した文字を変えることは容易ではなく、社会主義崩壊後の今もモンゴルではキリル文字が使われています。

モンゴル 寺

また、宗教については信仰の自由が認められており、自然を崇めるシャーマニズム信仰やイスラム教などさまざまな宗教がみられます。

しかし、圧倒的多数を占めるのは、ダライラマを教祖とする「チベット仏教」です。郊外に行けば、自宅の仏壇に毎日手を合わせたり宗教祭事を熱心に行ったりする人も少なくはありません。

とはいえ、近代化が進むほど人々の宗教心が薄くなるのはモンゴルも同じ。ウランバートルなど大都会に住む若者の中には、宗教に関心がない人も多いようです。

モンゴルの特徴や文化について

モンゴル 伝統

日本より高緯度にあるモンゴルは、気候や文化などにおいて日本とは異なる特徴が見られます。モンゴルの特徴や文化についてみてみましょう。

モンゴルの気候の特徴

モンゴル 冬

海のないモンゴルは、雨の少ない「大陸性気候」です。四季はありますが、夏は日本よりも短いのが特徴。基本的に1年通して乾燥しており、海に囲まれた日本の気候とは大きく異なります。

また、昼夜や季節によって寒暖差が激しいのも大陸性気候ならではです。夏は40℃近くになる日がある一方、雨が続いた夜などはストーブが必要になるほど寒くなることも。さらに、冬には「シベリア寒気団」が到来し、最低気温は-30~40℃になる日があります。

穏やかなはずの春でも砂嵐や吹雪が発生し、モンゴルの自然環境は苛烈といえるかもしれません。

遊牧中心の生活文化

モンゴル ラクダ

モンゴルでは、はるか昔から遊牧中心の生活が行われてきました。標高が高いため背の高い樹木は育ちにくく、低木や短い草がよく生えます。

加えて、厳しい風土は農耕には不向きです。大草原でヒツジ、ヤギ、馬、牛、ラクダなどを放牧・遊牧して暮らすスタイルが定着したのはごく自然なことといえるでしょう。

遊牧生活を行う人たちは、季節ごとに家族・家畜を引き連れて居住地を変えます。これは、その時どきで最も条件の良い場所を住みかとするためです。

モンゴル ゲルと人々

モンゴルといえば真っ先にイメージされる「ゲル」は、そんな遊牧民達が住む移動式の住居。一般的なサイズなら、直径4.5~6.5メートルほどの大きさです。床板を除くと総重量は250~300キロもあるといわれますが、遊牧民たちはわずか1~2時間で解体したり組み立てたりできます。

ゲルの部材の運搬は馬やラクダを使うのが一般的ですが、近年はトラックを使う遊牧民も増えてきました。

モンゴルと日本の関係は?

モンゴル 女の子

モンゴルは、世界でも有数の「親日国家」として知られています。モンゴルで日本に留学したり日本語を学んだりする人が多いのも、篤い信頼や好意の表れといえるかもしれません。

2011年に日本を襲った「東日本大震災」で、「モンゴルの全国家公務員がそれぞれ1日分の給与を日本に寄付した」という事実はご存知でしょうか。これは、モンゴルが外国に送った義援金としては最大の金額だったそうです。

このほかにもモンゴルの人々はさまざまな救援物資を送るなどし、甚大な被害を被った日本を見舞ってくれました。

モンゴル バイクに乗る人

モンゴルの人々が日本に好意的な理由はさまざまですが、最も大きいのは日本からモンゴルへ積極的な支援が続けられてきたためでしょう。

1990年代にモンゴルが民主化されて以降、日本は低迷するモンゴル経済を支えてきました。大規模な二国間援助を行い、モンゴルの開発・発展に寄与。2017年に開港した「新ウランバートル国際空港」も日本のODA(Official Development Assistance(政府開発援助))によって実現したものです。

日本からの支援はモンゴルの人々に好意的に受け止められており、これが日本への信頼の源となっています。

モンゴルの歴史

モンゴル 歴史

モンゴルの歴史といえば、「チンギス・ハーン」が作り上げた「モンゴル帝国」をイメージする人が多いのではないでしょうか。大草原を果敢に駆け回った騎馬民族は、世界史のなかで大きな存在感を示しています。モンゴルの歴史についてみてみましょう。

世界史上最大の帝国「モンゴル帝国」

紀元前の時代より、モンゴル高原にはさまざまな部族が存在していました。なかでも有名なのは、紀元前3世紀ごろに勢力を強めた「匈奴(きょうど)」。当時中国を治めていた秦の始皇帝は、匈奴の南下に備えてかの「万里の長城」を作ったといわれています。

その後もさまざまな部族がモンゴル高原に現れましたが、統一勢力となることはできませんでした。

モンゴル チンギス・ハーン像

群雄割拠ともいえるモンゴル高原を制圧し、統一国家を建国したのが「チンギス・ハーン」です。

チンギス・ハーンは1206年に「モンゴル帝国」を建国すると西征を行い、諸国を次々と支配下に置きます。第5代皇帝となる「フビライ・ハン」の時代には国号を中国風の「元」と改め、都をカラコルムから大都(現在の北京)に遷移。

領土は東アジアからヨーロッパにまで及び、モンゴルは世界史上最大版図を持つ帝国となりました。

しかし、14世紀ごろ中国で再び漢民族の明王朝が誕生し、元朝はモンゴル高原へと追われます。その後帝国は分裂し、モンゴル高原の部族は満州族の清王朝の支配下に。国号は元から「北元」と呼ばれるようになりました。

「モンゴル人民共和国」から「モンゴル国」へ

 

モンゴルを支配下においた清王朝は、1911年に起こった「辛亥革命」で滅亡してしまいます。モンゴルはこれを機に独立を求めますが、ソ連・中華民国間で結ばれた「キャフタ協定」により独立は叶いませんでした。

モンゴルがロシアの協力を得て「モンゴル人民共和国」として独立したのは1924年になってからです。

ただしこのとき、中国の支配下にあったモンゴルの一部は含まれませんでした。中国内に残ったモンゴルは「内モンゴル」、独立したモンゴルは「外モンゴル」とよばれ、別の国として違う歴史を歩みます。

世界で2番目の社会主義国家となったモンゴルは、その後ソ連の圧力下に置かれました。しかし、1989年に民主化運動が巻き起こり、モンゴルの社会主義は崩壊。1992年より「モンゴル国」と国名を改め、新憲法を持つ民主国家として生まれ変わったのです。

モンゴルを観光しよう!旅行に行く時のおすすめ情報

モンゴル 草原と馬

果てしなく続く大草原と開放的な遊牧文化がモンゴルの魅力。どの時期に訪れても、さまざまな趣があります。

しかし、「せっかく足を運ぶなら効率よく観光を楽しみたい」と考える人は多いのではないでしょうか。モンゴルを観光する前に知っておきたい、モンゴルの観光シーズンやおすすめのスポットについて紹介します。

モンゴル観光におすすめの時期

果てしなく続く緑の平原と真っ青な空のコントラストを楽しみたいなら、ベストシーズンは夏です。

6~8月は草原の草が生き生きと生い茂り、力強い生命力をそこかしこに感じる季節。「モンゴリアンブルー」とよばれる青い空と真っ白なゲルのコントラストが美しく、イメージ通りのモンゴルが見られるでしょう。

特に7月の革命記念日に開催される「ナーダム」は必見。これは、人々が相撲や弓、乗馬の腕前を競うモンゴル伝統の祭りです。騎馬民族の伝統に触れてみたいという人はぜひナーダムの時期を狙ってください。

モンゴル 秋の草原

また、秋の草原を駆け抜けたいなら9~10月の観光もおすすめ。風が冷たく空気も澄んで、夏とは違う雰囲気があります。ただし、標高の高いモンゴルの秋は、日本人には寒く感じます。特に夜は冷え込みが厳しいため、暖かい上着等が必要です。

一方、11月~3月ごろは極寒体験をしたい人におすすめ。モンゴルの冬は、-30℃以下になることも珍しくありません。

観光には不向きですが、ゲルに滞在するホームステイプランが豊富です。冬の間は、遊牧民たちも比較的のんびりしています。モンゴルの家族と触れあい、昔ながらの遊牧文化を体験しましょう。

モンゴルの通貨

モンゴル お金

モンゴルの通貨単位は「トゥグルグ(MNT)(Tg)」です。2020年4月のレートでは、「1トゥグルグ=0.0382円」となっています。

お金の種類は11あり、20,000Tg、10,000Tg、そして一番小さいものが1Tgです。すべてお札なので、持ち運びには札入れを使いましょう。

また、現地で円をトゥグルグに変えるのは難しいかもしれません。あらかじめ米ドルに変えて持参することをおすすめします。

モンゴル観光の見どころ①テレルジ国立公園(Gorkhi-Terelj National Park)

テレルジ国立公園は、ウランバートルの東約60kmの場所にある国立公園です。四国とほぼ同じ面積といわれる国立公園は、高い山々に囲まれた風光明媚な場所。春から夏は一面が緑に覆われ、モンゴルらしい雄大な風景を楽しめます。

「アリヤバル寺院」や「亀岩」といった人気観光スポットもありますから、たっぷり時間を取って観光してください。

また、「遊牧民の伝統的な暮らしを体験してみたい」という人には、ゲルに宿泊できるツーリストキャンプがおすすめ。夜になれば、大自然のなか降るような星空を眺めることができます。

モンゴル観光の見どころ②ナラントール・ザハ(Narantuul Market)

「ザハ」とはモンゴル語で「市場」のこと。ナラントール・ザハは、ウランバートルにあるモンゴル最大級の巨大市場です。市内の各方面からバスやマイクロバスが出ているので、現地までは比較的容易に行けるでしょう。

この市場では、モンゴルでの生活に必要なありとあらゆるものが売られています。もちろんお土産も入手できるので、モンゴル土産を選びたいときに足を運ぶのもおすすめです。広い市場をゆっくり見て回るだけで、モンゴルのリアルな生活を感じることができます。

ただし、市場周辺や内部はスリによる犯罪が多発しています。地図など持ってのんびりしているのはもってのほか。観光客らしい雰囲気を出さないように努め、カバンなどはしっかり手に持って観光してください。

モンゴル観光の見どころ③ザイサン・トルゴイ(Zaisan Tolgoi)

ザイサン・トルゴイは、第二次世界大戦の戦勝記念碑です。記念碑周辺に描かれた壁画は、モンゴルがまだ人民共和国だったころのもの。そのため、ソ連軍を讃えるような強いプロパガンダ色が見られます。

日本人としては少々居心地悪く感じるかもしれませんが、展望台からの眺めは格別。ウランバートル市内を一望できるとあって、ウランバートル観光では外せない有名スポットとして人気です。

ただし展望台までの階段数は600段もあるので、頂上までの道のりはハードかもしれません。体力に自信のない人は、無理をせずのんびり上りましょう。

モンゴルへの旅行・観光情報についてはこちらの記事でも解説しています。

モンゴル旅行の費用やベストシーズンは?おすすめ観光スポットや食事をご紹介!

モンゴルで暮らそう!国民性や現地の暮らしについて

モンゴル 子ども

より一層の発展が期待できるモンゴルには、ビジネスチャンスもたくさん。モンゴルで事業を始めたり学校に通ったりしたいと考える人は増えています。とはいえ、日本とはまったく違うモンゴルでの暮らしは、イメージすることさえ難しいのではないでしょうか。

モンゴルの国民性や現地での暮らしについて考察してみましょう。

モンゴルの治安

モンゴルの治安は比較的よいといえます。

しかし、ウランバートルなど大都市では注意が必要です。外務省の「安全対策基礎データ」によると、モンゴルで発生する犯罪の約70%はウランバートルで起きているそう。(2018年度)犯罪の種類は、スリや置き引きなど軽度のものから、強盗や傷害、暴行といった凶悪なものまでさまざまです。

基本的に「外国人はお金持ち」と見られがちですから、日中でも単独行動は避け、夜間の外出は慎みましょう。

また、自動車の普及によってモンゴルでは交通事故も多発しています。

モンゴルでは、日本とは違って「車優先」と考える人が少なくありません。青信号でも車が突っ込んできますし、歩行者を優先して運転する人は稀です。道路状況にも常に気を配り、「日本とは違う」ことを心得ておきましょう。

モンゴルの食事

遊牧文化のモンゴルでは、古くから食生活の中心は「乳」と「肉」でした。それぞれ「白い食べ物(ツァガーン・イデー)」「赤い食べ物(オラーン・イデー)」と呼ばれ、モンゴルの食生活では欠かせないものとなっています。

「白い食べ物」の代表としては、塩味のミルクティー「スーテイチャイ」、馬乳酒「アイラグ」などあります。また、バター風味の生クリームのような「ウルム」もよく食される乳製品です。

モンゴルではウシ、ウマ、ラクダ、ヒツジ、ヤギ、ヤクの乳から乳製品を作ります。そのため、乳製品のバラエティは豊富。現地を訪れたら、ぜひさまざまな乳製品に挑戦してみてください。

モンゴル 羊と人

一方、「赤い食べ物」として食されるのは、多くの場合羊です。蒸し料理、焼き料理、煮物などさまざまな調理法で食されます。味つけは比較的あっさりしており、東南アジア周辺諸国のようにスパイスを多用することはありません。日本人の味覚にも合いやすく、おいしくいただけるでしょう。

羊の肉を入れた鍋の中に焼いた石を入れて蒸し焼きにする「ホルホグ」、「チャナサン・マフ」という煮込み料理などが有名です。

モンゴルの国民性

モンゴル人と日本人は、一見するとよく似ています。遊牧民の素朴な女の子を見れば、「日本の田舎の子みたい」と感じる人も多いでしょう。しかし、モンゴル人の国民性は日本人とは大きく異なるといわれます。

モンゴル人は、一般的に「個人主義」です。他人に容赦がなく、強者が弱者を支配する「弱肉強食」の価値観はごく当たり前のもの。ただし家族はとことん大切にし、決して裏切りません。

モンゴル 人々

このような国民性は、モンゴル人が遊牧民族であることと関係します。環境の厳しい草原で共同体を維持するには、強いリーダーシップが必要です。強者は弱者を支配下に置き、厳しい統制で一族を守りました。

日本人では集団が非常に重視されます。「社会性」「協調性」は美徳と考えられますが、モンゴルでは必ずしもそうとはいえません。

モンゴル人は、農耕民族である日本人とは対極的な側面を持ちます。モンゴル人と接するときは、根本的な価値観の違いを理解しておく必要があるでしょう。

モンゴルの仕事・経済について

モンゴル 都市部

モンゴルというと「遊牧民」という印象ですが、現在も遊牧をして暮らしているのは全人口の1割程度です。都市部の発展は目覚ましく、「のどかで素朴な国」をイメージすると驚くかもしれません。

現在モンゴルの求人状況や経済状況はどのようになっているのでしょうか。

モンゴルで仕事を得るのは大変

モンゴル 若者

2018年時点でのモンゴルの失業率は7.8%です。同年の日本の失業率は2.4%ですから、かなり高いといえます。

近代化が進むモンゴルでは、安定した生活を求めて都市部に出てくる人が増加。ウランバートルへの一極集中化が激しく、特技や経験もなく仕事を得るのは容易ではありません。

モンゴルの経済状況

モンゴル 街

現在のモンゴルの経済状況は、比較的安定しているといわれます。

民主化以降各国の支援を受けてきたモンゴルは、経済の構造改革を推進し、順調に成長しました。2008年に世界を襲った金融危機で一時マイナスになるものの、国際相場の回復と内需の拡大のおかげで回復。経済は安定的な成長を続けます。

ところが2013年以降は国の景気減速や世界的資源安などのあおりをうけて、経済成長率が鈍化。2017年、モンゴル政府は国際通貨基金(IMF)に支援要請を行いました。

この後、モンゴルはIIMFの拡大信用供与措置(EFF)に基づく財政政策を実施。これにより経済は再びプラスに転じ、現在まで比較的安定した状況を維持しています。

2018年時点でのモンゴルの名目GDPは約122億米ドル、経済成長率は7.2%です。

鉱物資源大国として世界から注目

モンゴルの強みは、豊富な鉱山資源を有している点です。石炭、銅、金、鉄鉱石、タングステン、モリブデン、蛍石、ウラン、原油といった鉱床は、モンゴル国内に6000床以上あるといわれます。とくにモリブデンの埋蔵量は多く、世界有数といわれるほど。

豊富な鉱物資源を目当てに投資を行う外国人も増えており、事実、モンゴルにおける外貨獲得のほとんどは鉱物資源の輸出によるものです。

日本が積極的にモンゴルに支援を行うのも、豊富な鉱物資源を期待する一面もあるでしょう。

まとめ

モンゴル ゲル

かつてアジアとヨーロッパを股にかける大帝国を築いたモンゴルは、現在も遊牧文化が残る魅力的な場所。遊牧民のゲルに宿泊したり大自然を満喫したりとさまざまな楽しみ方があります。

また首都のウランバートルは、近代化真っ最中の活気あふれる都市。おしゃれなショップやおいしいレストランも増えており、都市観光を楽しみたい人にもおすすめです。

親日国として知られるモンゴルは、日本にとって親しみやすく、なじみの深い国です。非日常を味わいたくなったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。