モンゴルは歴史に名だたる「遊牧国家」。モンゴルについて知るならば、遊牧民への理解は不可欠です。遊牧民とはどのような生活スタイルを持ち、どのように暮らしているのでしょうか。モンゴルの大自然に寄り添って暮らす、遊牧民の暮らしぶりや伝統について紹介します。
モンゴルの遊牧民とは
モンゴルといえば、羊たちを引き連れて暮らす「遊牧民」を連想する人も多いのではないでしょうか。そのイメージどおり、モンゴルはまさに遊牧民の国。農耕民族である日本とは大きな違いがあります。
モンゴルという国をより深く知るために、まずは遊牧民とはどのようなものなのか理解しましょう。
モンゴルの遊牧民の概要や歴史を紹介します。
そもそも遊牧民とは?
「遊牧」という言葉の意味は、移動しながら牧畜を行うこと。すなわち遊牧民とは、季節によって最適な住みかを求めて、家畜や家族とともに移動する人々を指します。
彼らの生計を立てる手段は、羊や牛といった家畜の飼育です。群れをまるごと管理して、それらの肉やミルク、毛皮などで生活します。
遊牧に似た言葉に「放牧」「牧畜」などありますが、こちらは季節によって移動することはありません。定住地を持たないのが、「遊牧」の最大の特徴です。
遊牧民族について考えるとき、地域の気候や環境は見逃せないポイントといえます。
一般的に遊牧や牧畜が盛んなのは、「雨が少なく乾燥している」地域です。作物が育ちにくい地域では、農耕によって安定的に食料を得ることができません。家畜を育てて生計を立てるライフスタイルが定着したのは、当然のことといえるでしょう。
日本では、「遊牧民=モンゴル」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかし実際のところ、遊牧民は世界各地にいます。中央アジアから中東、北アフリカにも、遊牧をして暮らす人々が存在しているのです。
モンゴルに遊牧民はどのくらいいる?
「遊牧民の国」というイメージが強いモンゴルですが、遊牧だけを生業にして暮らしている遊牧民の割合は、全人口の1割程度といわれます。
1990年代に民主化して以降、モンゴルでは急激な近代化が進んでいます。遊牧生活を止めて、首都・ウランバートルに移住する人も少なくはありません。
実際のところ、1998年におよそ65万人だったウランバートルの人口は、2018年にはおよそ149万人にまで激増しています。このなかには草原での暮らしを諦めて、都市部で定住化を望んだ遊牧民も多く含まれていると考えられます。
遊牧民が遊牧生活を止める理由はさまざまですが、最も多いのは経済的な理由でしょう。
自然に寄り添って生きるモンゴルの遊牧民にとって脅威なのが、「寒雪害」などと呼ばれる「ゾド( dzud)」です。モンゴルではときに極端な豪雪・低温・強風・飼料枯渇といったあらゆる複合的な災害が発生し、遊牧民の生活に大きなダメージを与えます。
一昔前のモンゴルでは、ゾドが発生する割合は「12年に1度程度」でした。しかし近年は地球温暖化の影響から、ゾドの発生率が上昇。発生の頻度はおよそ3.8年に1度にまで上がっています。
近年では2009~10年の冬期に発生したゾドで遊牧民のおよそ8割が被害を受け、970 万頭もの家畜が死にました。こうしたゾドによる甚大な被害から遊牧生活を諦め、都市部に移動して定住化を図る遊牧民が増えているのです。
モンゴル高原における遊牧民の歴史
モンゴル高原では、およそ3000年前に遊牧的な生業形態が発生したと言われます。彼らの特徴は、馬を操る技術に長けていたことです。
車が無い時代には、馬こそが最速かつ機動性の高い乗り物。馬を操る遊牧民は「遊牧騎馬民族」「騎馬民族」と呼ばれ、たびたび農耕民族の国を脅かします。
歴史上、モンゴル高原にはさまざまな騎馬民族国家が誕生しました。しかしモンゴル史上初めて統一国家が誕生したのは、13世紀に入ってからのこと。かの「チンギス・ハーン」によって建国された「モンゴル帝国」です。
モンゴル帝国は後に国号を中国風の「元」と改めて西征を続け、ついには世界史上最大の大帝国となります。陸上交易ルートのすべてを手中に収め、栄華を極めました。
その繁栄はおよそ16世紀まで続きましたが、やがて衰退してしまいます。鉄砲の発明や海上ルートの発見などにより、騎馬の優越性と陸上交易の価値が低下したためです。
18世紀にはモンゴル高原最後の遊牧国家が中国「清朝」によって滅ぼされ、19世紀には3つ残っていた「ハン国」もロシアの支配下に下ります。
これにより、モンゴル高原の騎馬遊牧民の時代は終わりました。
遊牧民の住居『ゲル』
モンゴルの遊牧民が暮らす移動式住居は「ゲル(гэр)」と呼ばれます。一見するとテントのように頼りなくみえますが、実際は遊牧民の知恵が詰まった快適な住居です。
ゲルとはどのようなものなのか、より詳細にみてみましょう。
『ゲル』の組み立て方は?
遊牧民の住居は、「移動すること」が大前提。解体・組み立てが容易でなければなりません。そのため、ゲルは木材とフェルト、床板などといったシンプルな構成です。
ゲルの組み立て方をざっと説明すると、次のようになります。
- 「ハン」と呼ばれる折りたたみ式の壁を円形に広げてつなぎ合わせる
- 中心に「トーノ」という天窓を置く
- 後で入れにくい大きな家具(ベッドやタンス)を入れておく
- 壁を取り付け、入り口を設置する
- 「バガン」という2本の柱で天窓を持ち上げる
- 屋根と壁の骨組みを整える
- 室内の布をかぶせてヒモで結ぶ
- 外側にフェルトをかぶせてヒモで結ぶ
- 外布をかぶせて、外から3本のヒモで固定する
- 天窓に「ウルフ」と呼ばれる布をかぶせる
一般的なゲルの大きさは直径4.5~6.5メートル、床板を除く総重量は250~300キロほどといわれます。「さぞ組み立てに時間がかかるのでは」と思う人も多いでしょうが、遊牧民なら1~2時間で組み立てられるそうです。
ただし、モンゴル人でも慣れていない人はここまで早く組み立てられません。10人がかりでも6~7時間程度はかかります。
出典:HushTug
また、冬の寒さが厳しいモンゴルですから、防寒対策は必須。ゲルの床面には馬や牛のフンを乾燥させたものを敷き詰め、その上に布やフェルトをかけるのが一般的です。こうすることで地面からくる寒さを防ぎ、冬でも快適に過ごすことができます。
さらに、モンゴル高原に暮らす遊牧民のゲルを見ると、入り口がすべて「南」を向いていると分かるはずです。ゲルでの暮らしを快適にするため、遊牧民はどこを住みかに決めても、必ず日当たりのよい南向きにゲルを建てます。
ゲルの配置に決まりはある?
ゲルに住むのは、基本的に「一家族」のみ。結婚などした場合は、新たにゲルを建てて暮らします。ゲルは家族によって配置も決まっているので、ゲルをよく知る人は一目見れば家族関係が分かるそう。
出典:旅専
例えばゲルがいくつかあったとき、一番北にあるのは家長のゲル。一族の年長者であるおじいさん、おばあさんが住んでいます。またちょっと離れている場所にある遠慮がちなゲルは、一度一族を離れて戻ってきた人である確率が高いそうです。
ゲルの配置を見るときは「社会関係が反映されている」と推察すると楽しそうですね。
ゲルの内部はどうなっている?
仕切りのないゲル内部ですが、家族それぞれのスペースはある程度決まっています。
まず、ゲルに入って右側(東側)には台所があります。つまり、こちら側は女性のスペース。そして左側(西側)は成人男性のスペースです。子どものうちは、男女関係なく女性のスペースに座らされます。
また、お客様が来たときは、左側に座るのが一般的。男性側に座ってもてなしを受けます。
さらにゲルで最も重要な場所は、正面奥とされます。こちらは仏壇が設置される場所。仏様を祀り、祈りを捧げる場所です。
遊牧民には信仰深い人が多く、仏様をとても大切にしています。ゲルの入り口は低めに作られていますが、これはなぜだかご存じでしょうか。一説によると「正面の仏様に対し頭が高くならないように」という意味があるためだそうです。
遊牧民の暮らしってどんな感じ?
モンゴルの大草原は緑豊かで素晴らしい環境に見えます。しかし実際のところ、その環境は苛烈です。夏場は30度を超える日がある一方で、冬は-40度になることもあります。
加えて空気は通年乾燥しており、雨が降ることは稀。モンゴルは1年のうち250日が晴天といわれる乾燥した国で、1年間の平均降水量は50~250ミリ程度しかありません。日本の年間平均降水量が1,500ミリ程度であると知れば、その少なさが分かるでしょう。
このような過酷な自然の中で生き抜く遊牧民の暮らしは、シンプルで無駄がなく、合理的。暮らしの知恵が詰まったモンゴルの遊牧民の生活をみてみましょう。
モンゴル遊牧民の家畜
モンゴルの遊牧民は、馬、ヒツジ、牛、ヤギ、ラクダを飼養し、遊牧しながら暮らします。
ただし、一つの家族で5種類全ての家畜を飼うことはほぼありません。家畜によって好む環境や用途が異なるためです。
例えば、牛は背丈の高い草を好むため、水場に近いところでの飼育に適しています。一方、ラクダは塩性植物を好むため、乾燥地域で飼育されるのが一般的です。
遊牧民は上記のような動物の性質を考慮して、環境と最も組み合わせのよい家畜を飼養します。
ただし、ヒツジやヤギは比較的どんな草でも食べてくれる、普遍性の高い動物。それゆえ、この2種類を飼育している遊牧世帯が多いといわれます。
遊牧民の1年
モンゴルの遊牧スタイルは、季節ごとに居住地を変え、ゲルを拠点に放牧を行うというもの。どのように居住地を定めるかは遊牧民によって異なりますが、必ず地形や気象条件が考慮されます。
例えば、夏は涼しい風が吹く台地の上、冬は雪が少なく季節風の影響を受けにくい丘陵の南麓、といった具合です。
1年のうちでも、夏は放牧のメインとなる時期。居住地を数回移動しながら、遊牧民は家畜を肥やします。そして夏が終わると、冬支度の始まりです。家畜小屋を作ったりフェルトを作ったりして、家族みんなで冬の備えを行います。
また、極寒の冬に耐えられるよう、家畜をわざと標高が高く寒い場所で放牧することもあります。
冬は移動をせず、寒さの影響を受けにくい場所でひっそりと放牧を行うのが一般的です。春は家畜の出産シーズンですから、それが落ち着くまでは居住地を変えることはありません。
基本的に夏、冬と放牧のエリアは決まっていますが、自然災害が発生したときや発生が予測されるときは居住エリアから遠く離れた場所で放牧することもあります。
こうした遠距離放牧は不定期に行われ、現地では「オトル」とよばれます。日常的な放牧は10~15キロ範囲で行われるのに対し、オトルの移動距離は時として100キロに及ぶこともあるそうです。
遊牧民の生活インフラは?
大草原には電線がありませんから、遊牧民に電気の供給はありません。
ただし近年は、遊牧民の間で「独立小型太陽光発電システム」が普及。モンゴルならではの豊富な日射量を活用し、多くの遊牧民が自家発電により電気を得ています。遊牧民として草原に暮らしていても、テレビを楽しんだり携帯電話を利用したりする人は少なくありません。
また、水もモンゴルの大草原では貴重です。日常用の水としては河川水や雪解け水などが使われてきましたが、近年では地下水を汲み上げて活用する事例も増えています。基本的に水汲みは女性や子どもの仕事とされており、日に数度水汲みに行くなどします。
水は貴重ですから、遊牧民は毎日お風呂に入るというわけにはいきません。居住地にもよりますが、お風呂は1週間の1~数回というケースが多いようです。モンゴルは基本的に乾燥していますから、日本のようにひどいニオイになることはないのかもしれません。
出典:旅行記
このほか気になるのが、携帯電話事情。発展著しいモンゴルでは、携帯電話の普及率は100%を越えると言われます。遊牧民も当然のように携帯電話を活用していますが、広大な草原で電波が届くのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
実はモンゴルは2005年より「世界銀行」からの支援を受けており、現在では347ある全ての「ソム(郡)」での音声通話が可能となっています。
さらに34のソムではブロードバンド回線も導入され、多くの遊牧民がテレビやインターネットの情報にアクセスできるように。遠く離れた仲間への連絡も携帯電話で行えるようになっており、遊牧民の生活も大きく様変わりしています。
遊牧民の食べ物は?
- 「白い食べ物(ツァガーン・イデー)」:夏
- 「赤い食べ物(オラーン・イデー)」:冬
伝統的なモンゴルの遊牧生活では、主食は肉と乳製品です。野菜や果物はほとんど食べられませんし、魚は水に近いものとして忌避されます。(ただし内モンゴルでは発酵食品に加工されたりなどします)
遊牧民の食事は、夏は乳製品、冬は肉、と季節によってメインが異なります。
「白い食べ物(ツァガーン・イデー)」と呼ばれる乳製品には馬乳酒(アイラグ)やヨーグルト、チーズのほか、乳製品を干してつくる「アーロール」などバラエティ豊富です。
代表的なもの:馬乳酒
馬乳を発酵させたもの。アルコール度数は5%前後と低く、モンゴルでは子どもからお年寄りまで飲んでいます。なんでも、日本人の大好きな「カルピス」の原点なのだとか。
一方、「赤い食べ物(オラーン・イデー)」と呼ばれる肉は、ほとんどが羊肉。蒸す・焼く・煮る、とさまざまな方法で食されます。
代表的なもの:ホルホグ
出典:もんごるゆーちゃん
鍋に羊肉やネギに焼けた石を入れ、蒸し焼きにしたものです。香辛料等は使わず、シンプルな味付け。モンゴルでは新鮮な羊肉が使われるため、臭み消しは野菜で十分なのです。
こうした食事は、それぞれのタイミングで好きなときに食べます。遊牧生活では、男性、女性、子どもそれぞれに仕事があり、同じ時間に全員がそろうのは難しいのです。お母さんは皆が食べたいときに食事を取れるよう、台所で準備をしています。
遊牧民は何を着ている?
モンゴルの遊牧民の伝統衣装といえば、「デール」です。特徴的な立襟の長衣で、右脇と右肩についたボタンを留め、さらに腰に帯を巻いて着用します。下には長ズボンとブーツを合わせるのが一般的です。
騎馬民族の衣装らしく、デールは馬に乗りやすいような工夫がたくさん施されています。足を大きく広げられるよう締め付けにくくなっていますし、着物のように懐があり馬に乗ったときにものを入れることもできます。
また、上向きに尖った靴は、家畜に与える草を守るため。靴先で地面を傷つけにくく作られているのです。
デールは着用する人によって、デザインや色も異なります。これにより、その人が既婚者なのか未婚者なのかなど一目で判別することが可能です。
さらに、部族によってデザインが異なるのもデールの魅力。モンゴルには大小合わせて20以上の部族が存在すると言われますが、それぞれが特徴の異なるデールを持っています。これらを合わせると、デールの種類は400以上、帯は10以上、靴は20以上もの種類があるそうです。
ただし、近代化の進むモンゴルでは、日常的にデールを着用する人は減少傾向にあります。普段はトレーナーやジャージなどで過ごす遊牧民は多く、デールはどちらかというと「晴れ着」のようなものに変わりつつあります。お出かけや結婚式などあるときは、刺繍の入った豪華な絹のデールなどを着用します。
遊牧民の子どもは学校に行くの?
定住地を持たない遊牧民。大人はそれで問題ありませんが、気になるのが子どもの教育です。モンゴルでは、6~14歳(1~9学年)までが義務教育。学齢に達した子どもは、必ず学校で教育を受けねばなりません。
定住地を持たない遊牧民ですが、居住する県や村で住民登録は行われています。そのため、学齢期に入った子どもは、みな管轄区の小学校に振り分けられます。
ただし、遊牧民の子どもが草原のゲルから通学することはほぼ不可能。寮に入ったり家族の一人とアパートを借りて暮らしたりなどせねばなりません。
モンゴルが社会主義だった1990年ごろまでは、子どもは無料で寄宿舎に入ることができました。しかし民主化以降寄宿舎は有料となり、遊牧民の教育費の負担が増加します。
子どもがいなくなれば人手が足りなくなることもあり、遊牧民の中にはあえて子どもを学校へ行かさない家庭も増えました。
そのため、近年では草原で授業を受けられる「動く教室」が登場しています。これはユニセフによって導入されたもので、コンテナ付きの荷車のようなもの。内部には机や教科書が置いてあり、子どもはここで勉強できます。
遊牧民が別の場所へ移動する際は、教室も一緒に移動するのです。
遊牧民と実際に会える?モンゴルの観光プランについて
日本の都市生活とは全く異なる遊牧民の暮らし。「体験してみたい!」と思った場合は、ツアーに参加するのがおすすめです。
遊牧民と触れあえるモンゴルの観光プランについて紹介します。
遊牧民ツアーではこんな体験ができる
遊牧民と触れあえるツアーは、さまざまな旅行会社で見つかります。とはいえ日程や内容など多様ですから、まずは自分自身で「何がしたいか」を明確にしておくことが大切です。
あくまでも「遊牧民との触れあい」がメインなら観光は最小限のツアーでよいでしょう。一方、観光も楽しみたい場合は、「1日だけゲルに宿泊してあとはホテルのツアー」「宿泊無しの現地ツアー」がおすすめです。
遊牧民との触れあいツアーでは、次のような体験ができるでしょう。
- ゲルでの宿泊
- 乗馬
- 遊牧民の仕事体験など
ただし、覚えておきたいのが、「ゲルはホテルではない」ということ。近隣にはコンビニ等ありませんし、お風呂にも入れません。トイレも大自然の中なので、ある程度の覚悟は必要です。
また、遊牧民との会話は日本語も英語も通じないことがほとんど。ガイドが付いていない場合は、モンゴル語を学んでいくかボディランゲージで乗り切るかしかありません。
「こんなはずではなかった」とならないよう、事前に準備を整えたり宿泊地の情報を仕入れたりしておくことをおすすめします。
【H.I.S.】大満喫!モンゴル遊牧民体験(テレルジ)ウランバートル(モンゴル) のオプショナルツアー|海外現地ツアー格安予約
こちらはHISが開催する、現地出発のオプショナルツアー。「宿泊はホテルがよいけれど、遊牧民との触れあいは体験したい」という人におすすめです。
場所はウランバートルの東約60キロの場所にある「テレルジ国立公園」。四国が入るほどの大きさの国立公園では、「緑の平原に青い空、白いゲル」といった理想のモンゴルの姿が見られます。
出典:HIS
ツアーでは、午前中にウランバートルからテレルジ国立公園に行き、ゲルで遊牧民の昼食をいただきます。その後お仕事体験をさせてもらったら、2時間ほどの乗馬体験。夜には再びウランバートルに戻り、ホテルで休みます。
日本語のガイドも付いているので、言葉に不安がある人も安心ですね。
【H.I.S.】大満喫!モンゴル遊牧民体験(テレルジ)ウランバートル(モンゴル) のオプショナルツアー|海外現地ツアー格安予約
遊牧民ホームステイ5日間 | モンゴル | 風の旅行社
こちらは、「風の旅行社」が主催する遊牧民のゲルにホームステイして暮らすツアーです。遊牧民と同じゲルで寝泊まりするので、リアルな遊牧生活を楽しめます。
出典:風の旅行社
日中は遊牧民の仕事を手伝い、伝統的な生活を体験。都会のツアーには無い開放感を味わえるでしょう。
ツアー日程は4、5、6日から選択可能です。日本語ガイドが付いているので、家族でホームステイにチャレンジするのもおすすめですよ。
まとめ
近代化が著しく日進月歩で発展しているモンゴルですが、大もとをたどれば大自然を駆け巡って暮らした遊牧民。
自由で闊達な精神を持ち、どんな環境にも負けない強さがあります。そんな遊牧民について知ることは、モンゴルの人々の考え方や価値観を知る上で非常に有益といえるでしょう。
遊牧民に会ってみたくなった人は、遊牧体験ができるツアーに参加してみてはいかがでしょうか。現地参加型やホームステイ型などさまざまなプランがあるので、旅の目的にかなうものを見つけてください。
ただし、実際に遊牧民のお宅にお世話になるときは、現地のマナーをきちんと守らねばなりません。トイレやお風呂など日本と大きく異なる点がありますから、理解した上で旅に出てくださいね。